2005年08月
2005年08月16日
2005年08月14日
NAFAセミナー夏
今日はNAFAセミナーの講師として、武蔵大学まで行ってcounterplanについて喋ってきました。
ここで補足をしておくと、おそらく受講者の方々にとって難しかったと思うのは以下の点です。
■Fiatについて
本当はcounterplanのfiatについてもう少し喋りたかったんですが、ほとんどの人はfiatそのものを知らなかったため少し詰め込みすぎてしまったかもしれません。
Fiatについてもう一度語っておくと、「Affのプランを採ると仮定すること」です。
ディベートにおいて論題はshouldという単語を含んでおり、これは「すべき」と解釈できます。つまり、ディベートとは「あるactionを行うべきかどうか」を議論する場であります。
「あるactionを行うべきかどうか」を議論する際、「そのactionが行われるかどうか」は関係ありません。実際にactionが行われないとしても、そのactionが行われるべきであれば、論題は肯定されます。逆もまた然りです。
つまり、shouldとwouldを混同してはいけないのです。
この場合、actionが行われると仮定して議論を進めること、またはその概念を、fiatと呼びます。
今日、重点的に話したかったのは、counterplanにこのfiatを与えるべきかどうかなのです。ここからは講義のとおりです。
■Opportunity cost (機会費用)
これは今日僕が言いかけてやめたものです。
機会費用とは経済か何かの用語で、「ある機会を失うことのコスト」と言い換えられます。
Competitivenessのあるcounterplanを採るということは、Affirmative planを採らないということです。また逆に、Affirmative planを採れば、counterplanは採れなくなります。これが機会費用です。
Affirmative planを採ったら、それよりも優れているcounterplanが採れなくなる。つまり、せっかく採れたはずのcounterplanが採れなくなるというdisadvantageをAffirmative planが生じさせると考えます。よって、opportunity costという考え方によれば、counterplanはdisadvantageなのです。
Disadvantageなのだからuniquenessが必要。この場合、uniquenessとは、counterplanが現状で採られることの証明になります。(で、Affirmative planを採るからcounterplanが採れなくなるわけ)。それを証明しない限り、counterplanは認められませんよ、となります。
■Uniqueness generating counterplanについて
Disadvantageにuniquenessがないならcounterplanで作ってしまおうというのが目的です。
今日お話した例でもう一度考えてみましょう。
Aff アジア共通通貨を導入しよう。
Disad 共通通貨を導入すると日本はデフレに陥る
N/UQ 日本はすでに戦後最悪のデフレである
C-P インフレターゲットをしてデフレを解決しよう。
このとき、Counterplanのsuperiorityとinferiorityは以下のようになります。
Sup デフレにならない(=Disadvantageを回避する)
Inf Affirmativeが提示するadvantage全て
つまり、advantage VS disadvantageという図式に何ら変化がないことが分かると思います。違いは、counterplanのもとでは、disadvantageのuniquenessがパーフェクトに存在するということです。
このようにuniqueness generating counterplanはdisadvantageのuniquenessを作り出せるというわけです。
ただしなかなか高度な手法であるため、実際の試合で見かけたことはあまりありません。
セミナーの補足は以上とします。他に質問があったらセミナーで教えたメールアドレスまで気兼ねなくご連絡ください。
で、終了後はNAFAの飲み会についていきました。大藤君が爆走し、ほとんどセクハラのラインを渡り歩いていました。
いやあ、セミナーで100分も喋り続けるとさすがに疲れますね。
ここで補足をしておくと、おそらく受講者の方々にとって難しかったと思うのは以下の点です。
■Fiatについて
本当はcounterplanのfiatについてもう少し喋りたかったんですが、ほとんどの人はfiatそのものを知らなかったため少し詰め込みすぎてしまったかもしれません。
Fiatについてもう一度語っておくと、「Affのプランを採ると仮定すること」です。
ディベートにおいて論題はshouldという単語を含んでおり、これは「すべき」と解釈できます。つまり、ディベートとは「あるactionを行うべきかどうか」を議論する場であります。
「あるactionを行うべきかどうか」を議論する際、「そのactionが行われるかどうか」は関係ありません。実際にactionが行われないとしても、そのactionが行われるべきであれば、論題は肯定されます。逆もまた然りです。
つまり、shouldとwouldを混同してはいけないのです。
この場合、actionが行われると仮定して議論を進めること、またはその概念を、fiatと呼びます。
今日、重点的に話したかったのは、counterplanにこのfiatを与えるべきかどうかなのです。ここからは講義のとおりです。
■Opportunity cost (機会費用)
これは今日僕が言いかけてやめたものです。
機会費用とは経済か何かの用語で、「ある機会を失うことのコスト」と言い換えられます。
Competitivenessのあるcounterplanを採るということは、Affirmative planを採らないということです。また逆に、Affirmative planを採れば、counterplanは採れなくなります。これが機会費用です。
Affirmative planを採ったら、それよりも優れているcounterplanが採れなくなる。つまり、せっかく採れたはずのcounterplanが採れなくなるというdisadvantageをAffirmative planが生じさせると考えます。よって、opportunity costという考え方によれば、counterplanはdisadvantageなのです。
Disadvantageなのだからuniquenessが必要。この場合、uniquenessとは、counterplanが現状で採られることの証明になります。(で、Affirmative planを採るからcounterplanが採れなくなるわけ)。それを証明しない限り、counterplanは認められませんよ、となります。
■Uniqueness generating counterplanについて
Disadvantageにuniquenessがないならcounterplanで作ってしまおうというのが目的です。
今日お話した例でもう一度考えてみましょう。
Aff アジア共通通貨を導入しよう。
Disad 共通通貨を導入すると日本はデフレに陥る
N/UQ 日本はすでに戦後最悪のデフレである
C-P インフレターゲットをしてデフレを解決しよう。
このとき、Counterplanのsuperiorityとinferiorityは以下のようになります。
Sup デフレにならない(=Disadvantageを回避する)
Inf Affirmativeが提示するadvantage全て
つまり、advantage VS disadvantageという図式に何ら変化がないことが分かると思います。違いは、counterplanのもとでは、disadvantageのuniquenessがパーフェクトに存在するということです。
このようにuniqueness generating counterplanはdisadvantageのuniquenessを作り出せるというわけです。
ただしなかなか高度な手法であるため、実際の試合で見かけたことはあまりありません。
セミナーの補足は以上とします。他に質問があったらセミナーで教えたメールアドレスまで気兼ねなくご連絡ください。
で、終了後はNAFAの飲み会についていきました。大藤君が爆走し、ほとんどセクハラのラインを渡り歩いていました。
いやあ、セミナーで100分も喋り続けるとさすがに疲れますね。
2005年08月11日
二県またいでいざ千葉へ
自分は何気にKAEDEモデラー*であることを思い出し、モデル合宿に参加するため千葉大のあるJR西千葉駅まで。
ちなみに秋葉原〜西千葉間620円。横浜からだと1050円です。ためしに横浜から南へ1050円分行くと、早川と根府川の中間まで行けます。
早川はJR東日本屈指のドル箱路線である東海道線の中でもあまり知られていない駅。根府川はエヴァンゲリオン・2年A組の授業でいつもセカンドインパクト時の話を繰り返している先生が、2000年当時住んでいた地域として有名です。
(この程度の知識でヲタとか呼ばないでください。某JNベスト8のS藤には勝てません)
ちなみに根府川駅プラットフォームから望む海は素晴らしいです。
話がそれました。
千葉大って24時間たむろできるみたいで、パソコンルームを占拠して徹夜プレパレーションが敢行されました。
当然エスカップが2ケースほど用意されてました。
細々とモデルを作り続け、とりあえずできそうとなった辺りで午前7時。突然の雨に見舞われるも、西千葉駅前のドトールで無駄に時間を潰して帰る。
菊池君が明海ノリを体を張って表現していた。別所といい、次世代のホープ・のび太といい、相変わらず層が厚い。
*ディベート業界ではない方々へ
KAEDEとは何かの略で、ディベート大会のマネージメントを手がける組織です。
8月末に新入生向けのセミナー合宿でモデルディベートをするため、そして中小スクワッドを支援するため、毎シーズンはじめにモデルマテリアルとしてadvantage・disadvantageを作成します。
今回は僕がモデル作りのために招聘された形です。
ちなみに秋葉原〜西千葉間620円。横浜からだと1050円です。ためしに横浜から南へ1050円分行くと、早川と根府川の中間まで行けます。
早川はJR東日本屈指のドル箱路線である東海道線の中でもあまり知られていない駅。根府川はエヴァンゲリオン・2年A組の授業でいつもセカンドインパクト時の話を繰り返している先生が、2000年当時住んでいた地域として有名です。
(この程度の知識でヲタとか呼ばないでください。某JNベスト8のS藤には勝てません)
ちなみに根府川駅プラットフォームから望む海は素晴らしいです。
話がそれました。
千葉大って24時間たむろできるみたいで、パソコンルームを占拠して徹夜プレパレーションが敢行されました。
当然エスカップが2ケースほど用意されてました。
細々とモデルを作り続け、とりあえずできそうとなった辺りで午前7時。突然の雨に見舞われるも、西千葉駅前のドトールで無駄に時間を潰して帰る。
菊池君が明海ノリを体を張って表現していた。別所といい、次世代のホープ・のび太といい、相変わらず層が厚い。
*ディベート業界ではない方々へ
KAEDEとは何かの略で、ディベート大会のマネージメントを手がける組織です。
8月末に新入生向けのセミナー合宿でモデルディベートをするため、そして中小スクワッドを支援するため、毎シーズンはじめにモデルマテリアルとしてadvantage・disadvantageを作成します。
今回は僕がモデル作りのために招聘された形です。
2005年08月09日
maplog
maplogというツールがあって、地図を使って特性の範囲内に関するブログ記事を検索できるというものです。
なかなか面白くて我が家の周りに関する記事を探していたら、6月に直近コンビニのセブンイレブンで起きた強盗事件について書かれてました。これはmaplog生成のRSSです。
ちなみにこないだ僕が免許証を置き忘れてきたセブンと同一です。
この事件が起きたのは3時台だそうですが、実は僕、その後6時ごろにここのコンビニ行ってるんです。警察が大量に来てて「強盗でも入ったんかなあ」といった感じでした。それでもコンビニの中に入ろうとしたら警察に止められましたがね。
<女装強盗>横浜のコンビニで失敗 兵庫で自首、逮捕(Yahoo! NEWS)
なかなか面白くて我が家の周りに関する記事を探していたら、6月に直近コンビニのセブンイレブンで起きた強盗事件について書かれてました。これはmaplog生成のRSSです。
ちなみにこないだ僕が免許証を置き忘れてきたセブンと同一です。
この事件が起きたのは3時台だそうですが、実は僕、その後6時ごろにここのコンビニ行ってるんです。警察が大量に来てて「強盗でも入ったんかなあ」といった感じでした。それでもコンビニの中に入ろうとしたら警察に止められましたがね。
<女装強盗>横浜のコンビニで失敗 兵庫で自首、逮捕(Yahoo! NEWS)
2005年08月07日
21世紀はTAKUIで
基本的に音楽にはこだわりがあって、テレビ番組やレコード店のランキングは見ることもしない僕ですが、最近はハマるようなアーティストがいません。もちろんいいと思う曲はあるしゲットはしているんですが、アーティスト単位ではそんなにのめり込んでいないんですね。
と思っていたら、TAKUIの存在を思い出しました。前から好きだったことは好きだったんだけど、TSUTATAいってもCDおいてないし、永井さんから調達するしかなかったのです。
永井さんがみずほ銀行に取られてからはあまり聞いてなかったんですが、今日「ひとりになることが怖かった」という曲を聴いてやっぱすげえなと思いました。おかげでAmazonで1万円分ほどCDを衝動買いしちゃいましたよ。
サウンド、詩、メロディ。全てにおいて心を打ってきます。こんなアーティストは他に知らない。僕の青春期では圧倒的にLUNA SEAを聞いていましたが、そのLUNA SEAすら超えるほどのクオリティ、というか芸術ですね。
そんなTAKUIは意外にも売れなくて、ランキングで上位に来ることがありません。だけど何かのきっかけで爆発的にヒットするのではないかな。
なんだかよく分からないけど、とりあえず置いておきますよ。
つ
と思っていたら、TAKUIの存在を思い出しました。前から好きだったことは好きだったんだけど、TSUTATAいってもCDおいてないし、永井さんから調達するしかなかったのです。
永井さんがみずほ銀行に取られてからはあまり聞いてなかったんですが、今日「ひとりになることが怖かった」という曲を聴いてやっぱすげえなと思いました。おかげでAmazonで1万円分ほどCDを衝動買いしちゃいましたよ。
サウンド、詩、メロディ。全てにおいて心を打ってきます。こんなアーティストは他に知らない。僕の青春期では圧倒的にLUNA SEAを聞いていましたが、そのLUNA SEAすら超えるほどのクオリティ、というか芸術ですね。
そんなTAKUIは意外にも売れなくて、ランキングで上位に来ることがありません。だけど何かのきっかけで爆発的にヒットするのではないかな。
なんだかよく分からないけど、とりあえず置いておきますよ。
つ